こんにちは! 福岡のFP(ファイナンシャルプランナー)事務所、HBふくおかの平野佳代子です。
先日は、30代の女性の保険の見直し相談でした。
20代から入っていた保険が満期になり、保障が無くなるのでこの機会にファイナンシャルプランナーに見直してほしいとのこと。
ご家族は夫と小さな子どもが一人のママです。
現在は専業主婦で、子どもさんはもう一人欲しいなあ・・と思っていらっしゃいます。
今まで入っていたのは10年で満期が来るタイプ。
死亡保障や介護、医療、満期金まで付いているもの。
若い方の場合、ご両親に勧められたり職場に保険の営業の方が来て入ったりすることが多いので、
こういうタイプに入っている方が多いです。
保険担当の方は新しい保険を持ってきて更新の説明をされます。
このまま更新してもいいのかな?
どう思いますか?
私は基本、保険に入るときはこういうセットの保険ではなく一つ一つバラバラに組み合わせた方がいいと思っています。
それと、更新型は大体10年ごとにその年齢で計算し直して保険料が高くなっていくので、できれば終身。
ただし、終身の死亡保険などは、現在のように世の中の金利が低いときは保険料が高いです。
昔はこの利率が高かったので(予定利率といいます)終身保険に加入して早めに払ってしまって必要な時に解約する、という方法もよく使われました。利率が高いと増えるので、貯金の代わりにしていたのです。
今も保険ショップなどに行けばこの方法をお勧めされるかもしれません。
ただ現在は世の中の金利が低いので、保険で長い期間拘束される割には増えませんし、どうしてもそのお金が必要になった時には解約しなければなりません。
そうすると払い込んだ元本より返戻金は減るということになります。
加入するときには銀行預金と比べたりして「まあ、ちょっとでも増えるならこの保険でいいや」と考えがちですが、
保険以外の金融商品と組み合わせて計算してみるとその考えが甘いことがよくわかります。
例えば「終身死亡保険」⇔「掛け捨ての死亡保険+投資信託」などのように、
それぞれの払込金額と目標とする年までいくらになるかを試算してみるのです。
投資信託はいくらの収益が得られるのかは確定ではありませんが、だからこそ積立、分散、長期の運用で目標とする年までを想定して組み合わせます。
「この投資信託でいいや」ということはありません。どこで買っても何を買っても同じということはないので、そこはお客様とじっくり計画することになります。
お得かお得でないかだけでなく、保険で何歳までいくらくらいの保障が必要か?も考え合わせながらパズルを組み合わせていく感じ。
また、その方がどういう社会保険制度に入っているかで備わっている保障も違いますので、ここを調べることも大事です。
ご存じのように日本は国民皆保険制度ですので、皆さん何らかの社会保険制度に加入しています。
会社員のお父さんだったら、遺族年金も充実しています。
自分にもしものことがあった時、いくら遺族年金が出るのか知っていますか?
その金額が分かれば、その不足する分だけを死亡保険で備えればあなたにぴったりのサイズの保険になるわけです。
医療費には高額療養費という制度があります。
入院したとしても平均的な所得の方で費用は月9万円程度しか掛からないようになっています。(「個室に入りたい」など、対象にならない費用もあります。)
自分が入院する可能性と、ずっと払い続ける保険料を考えたら医療保険も必要ないかもしれません。これはご本人の希望にもよりますが、ある程度の貯金があれば必要ないのではと思います。
この考えをもとにご主人の保険も見直しますが、今回は保険が切れる奥様が先ですね。
そもそもこういう立場の奥様の場合、どんな保障が必要でしょう?
次回は「若いママの保険の見直し②」をお送りします。(笑)
5月の自粛中に久しぶりに寄せ植えをしました。
癒されました♡